憧れのハワイ名物、スパムおにぎりを屋台で買い食い。
うま。
歩き出すと、どこかの店からボブ・マーリーの曲が聞こえた。
歩きが大またになって、そのぶん急ぐのをやめると、
海辺で小またで急いじゃうような人たちなんか、どうでもいいような気がして、
昨日からの疲れがふっとんだ。
午後、買い物。
ワイキキ中心部には少ないごく普通のアメリカの店を求めて
アラモアナショッピングセンターへ。
足りないTシャツとか綿棒とかごく普通のものを買い物。
そして、日本でガイドブックを買い忘れたまま来てしまったので、
このさい英語でもいいから買おうと本屋へ。
英語は日本語よりも読みにくいけれど、ショッピングのウェイトが高い日本のガイドブックとは着眼点が違って、おもしろいかもしれない。
・・・が、つられてごく普通の文学コーナーへ。
そして流れてCDコーナーへ。
ハワイアンコーナーへ。
ロングヘアのハワイアン青年が非常に熱心にCDを物色している。
う。その熱心さ。ヲタクのかほり。
すかさずアタック。
「あの~、きいてもいいすか」
「はい?」
おおっ、その、なすび似のスマイル。「俺になんでもきいて」の顔。
やはりヲタク!
安心して、おすすめのトラディショナルなハワイアンのCDを教えてもらう。
「じゃ、木曜のモアナのライブは行くの?」
なんすかそれは。出たよ、町場の音楽情報。
毎週、ワイキキのホテルのラウンジでハワイアンライブがあるとかなんとか。
ほほう。
あまりに私の食いつきがいいので、しまいには青年が引き気味に。
自分のCDをそそくさと買って、逃げるように去っていく。
かわいそうに。ごめんよ、こわい思いをさせて。
さて私もCDを買い、ふと元の目的を思い出す。
そうだった、ガイドブックを買うんだった。
で、ガイドブックの棚へ。
2、3冊めをパラパラとめくって、この本がいいかな? と思ったとき、小さな記事が目に飛び込む。
「伝説を聞きに行こう」
毎週木曜の夜、生きた伝説がワイキキでウクレレを弾く……。
こうきたら、こうくる。
またこの旅も、どこかの歯車がかみ合って、スルリと流れ出している。
ホッとした。
| 送信者 Hawaii090623 |
熱帯樹に生活が寄生する。
しまった、この勢いで書き続けられるわけがない。
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